大成建設株式会社
大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、株式会社石見銀山群言堂グループが保有する古民家「鄙舎(ひなや)」において、現実空間の「鄙舎」と、仮想空間の「バーチャルひなや」とをリアルタイムで、かつ身体感覚を伴った高い情報密度での相互共有が可能な「デジタルツインバースシステム」※1を構築しました。
また、距離の壁を超え、情報密度の高いコミュニケーションが可能となることから、本システムを地方創生に資するプラットフォームと位置づけ、社会実証実験※2を開始します。
これまで、遠隔地とのコミュニケーションは一般的にSNSでのテキスト・画像通信、または動画配信、オンライン会議などの情報レベルに留まり、身体感覚を伴った情報密度の高いコミュニケーションは困難でした。

図1 「鄙舎」で構築するデジタルツインバースシステムのイメージ

手書きによる独特な世界観で表現した、デジタルツインバース「ヴァーチャルひなや」のイメージ
そこで当社は、石見銀山群言堂が保有する築約260年の古民家「鄙舎」を実測することにより作成したBIM※3モデルと、建物の運用管理データを統合管理する「Life Cycle OS」※4を活用することで、「鄙舎」のデジタルツイン「バーチャルひなや」を構築しました。
さらに株式会社ワントゥーテン(社長:澤邊芳明)が開発したデジタルツインとAIエージェント統合ソリューションの「QURIOS(キュリオス)※5」に「バーチャルひなや」のデータを提供することで、位置、音声、映像等さまざまな情報において、現実空間の「鄙舎」と、仮想空間の「バーチャルひなや」によるリアルタイムでの相互共有が可能となる、デジタルツインバースを構築しました。また、XR※6やAIエージェント、ロボットなど、高度なデジタル技術を導入することで、身体的感覚を伴った密度の高い情報が得られ、直接会って会話をしているようなライブ感が実現できることが特徴です。
本プラットフォームを使用することで、世界中どこからでも仮想空間上の「バーチャルひなや」に滞在が可能となり、さらに現実世界の「鄙舎」との身体感覚を伴った情報密度の高いコミュニケーションが可能となります。
今後は、2027年の石見銀山開山500年&世界遺産登録20周年にあわせ、本実証実験で得られた仮想空間における空間体験設計の知見を活かし、石見銀山の街道(約80m)のデジタルツインを構築するなど、石見銀山全体に展開する予定です。
さらに、本プラットフォームは建物や都市など様々なスケールにも展開できることから、全国各地の地方創生はもとより、様々なワークショップや商品説明など、活用の幅を広げるべく、検証を継続してまいります。